宮城・大崎・三本木町( 加美・中新田 ) の 手打ち蕎麦処・利蔵庵米澤屋 [ 県北地域 ]
大盛ざる ( 税込 960円 )
香り | ☆☆☆ |
太さ | ★☆☆ |
出汁 | 香りほんのり濃口 |
辛汁の量 | 猪口と徳利に適量 |
蕎麦湯 | ひとり客にも惜しまずたっぷり |
薬味・小鉢など | ネギ、大根おろし |
粉の産地 | 長野・八ヶ岳産、信濃1号 |
製粉 | 製粉所? |
割合 | 二八 |
製麺 | 手打ち、店内打場 |
土日・休日は 行列必至 で 売切御免、何度も入店を断念した同店、やっと平日訪問が叶った。 信州戸隠 *1 の名店・うずら屋 で修行されたという店主のいわゆる " 蕎麦道 " を体感するのをずっと楽しみにしていた。 期待通り、ほぼパーフェクト! オペレーションの無駄の無さから店の整え方まで 完璧に近い。 余分な程供された 蕎麦湯 が空になるまで存分に味わい尽くした。
可愛らしくてスマートな茶碗に注がれた焙じ茶に迎えられ注文をして間も無く、程良く冷やされた鉢に品良く盛られた 自家製の漬物が出て来る。今回は優しい味わいの 玉ねぎの甘酢漬け・キャベツとニンジンとワラビの浅漬け だ。 微かにする天ぷら鍋の奏でる音をぼんやりと聞きながら、手入れの行き届いた店内を眺めて暫くすると、いよいよ真打の登場だ。 戸隠流、瑞々しく美しい ぼっち盛り された蕎麦は、角がシャッキリと立ちそのまま戴いて当然旨い、甘みがよく分かる。 薬味皿も猪口も徳利も、キリッと冷やされている。 辛汁 は、醤油・出汁・返しのバランスのいい 好みの味。しかし食べ始めると次第に塩っぱく感じたのは不思議だった。 水切りしない ぼっち盛り の蕎麦の水分で薄まるはずなのに? 控えておいた大根おろしを一気に足すと、なるほど丁度良くなった。 特筆は ワサビなし だったこと、初めてで大変驚いた。山椒臭のかなり薄い一味みたいな七味にも驚いた、しかし安心して 蕎麦湯 がいただけた。
茶 | 焙じ茶( 卓上にポットで配膳 ) 店中央の炉端にグラスと水と楊枝を常備 |
突出 | 自家製の漬物 |
他メニュー一例 | 天ざる 1,600円、特大ざる 1,900円(大盛り 2枚分)、 かけそば 850円、海老天1本 430円、野菜天 780円 |
価格帯 | 400〜1,900円 |
立地 | 農村集落 |
店内外 | 古民家モダン改装系( 築80年の実家 ) |
卓上 | 七味 |
座席数 | 20席( 座 or 掛け、全5卓 ) |
サービス | 女将がテキパキ( 平日 ) |
BGM | 柱時計とその時報 |
国道 4号線を下り、大崎市三本木町に入って間も無く「 サンクス宮城三本木店*2 」の手前左側に現れる同店の 誘導看板 通りに左折したら、最初のカーブを右、加美・大崎方面 へ曲がる。勾配を上って 鳴瀬川を渡り エネオスのある交差点をまた左折して( 県道中新田三本木線 )加美町に入るとすぐ右に同店の看板を見つける事が出来る。 ( 間違い易いので 色麻町方面 に行かないよう気を付けたい。)
文句無しの洒落た外観、古民家を上手に改装している。玄関脇には ガラス張りの 打ち場、奥にレジ、右手にトイレと STAFF ONLY、左手にある旧居間 & 床の間が食事処だ。建具なども昔のものが活用されて いい雰囲気、温故知新、シンプルイズベストが貫かれている。トイレの戸がこれまた昔懐かしい感じで微笑ましかった。開ける時はもしや古い時代へタイムスリップするのか?とドキドキしたがそんなことはなく、こちらも温故知新となっていた。
駐車スペースは狭く台数も限られているので近隣には迷惑にならないようにしたい。
打場 も清々しく美しい。
創業 | 2009年 |
住所 | 宮城県加美郡加美町下新田字原江25-1 |
Site | なし |
・ 近隣の黒川郡の蕎麦店
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