宮城・仙台・青葉区一番町( 南町通近辺 ) の 手打ち蕎麦処・嘉泉 [ 仙台市中心部 ]
ざるそば ( 海苔除外 )( 税込 880円 )
香り | ☆☆☆ |
太さ | ★☆☆ |
出汁 | 節系香る厳選醬油ブレンド系? |
辛汁の量 | 猪口に存分に |
蕎麦湯 | 白濁ドロリ、別作り的 |
薬味・小鉢など | ネギ、ワサビ |
粉の産地 | 地産地消! 仙台市青葉区愛子産の常陸秋そば、 仙台市太白区秋保町産の在来種・野尻長治そば |
製粉 | 店内・石臼 |
割合 | 外一、他 |
製麺 | 店内、手打ち&機械打ち |
薄いグレーの麺、香りはほんのり、コシは 二八 かと間違うほどしっかりしている 外一、こんな感じ初めてだ。 めちゃくちゃ街中で、しかもなにより回転が大事なビジネス街で、平日昼間に 手打ち、しかも 地産地消・外一 の蕎麦が味わえるなんて凄い事だ! そんな、貴重な仕事をしているのに気取ることなく平常に多様な客を楽しませている同店、この存在やばいです、かなり素敵です!
いつも通り、儀式的に麺をそのまま味わってから 辛汁 を賞味する。 ん? 滅多に感じない醤油感だ、塩辛いのではない、いくつかの銘柄をブレンドしてる系? なんかほんのり 山椒 のような痺れも感じる不思議さがあるから、醤油の仕上がりを消さないよう、出汁と返しに対する火入れが穏やかなのかな。 調べて見るとあらま、仙台のマイナー & シルバ向けー雑誌『 りらく 』には、土たんぽ を使ってるとあった。 なるほどな、なかなか出会えないこの 辛汁 は、かなりの必食だと思う。
そしてさらに麺、だよ。 上品な半竹に盛られた 蕎麦 は、角が立って美しい。 冷たくシャキッと締まったコシの強い麺なので、二八かと思いきや外一ですと、失礼失礼。 どんな打ち方をしているのだろう、凛とした奥深さを体感する。 また、こんな街中のビジネス街で上質な 地産地消の蕎麦 を出す気概、ホントに凄いな。
野尻長治蕎麦
秋保大滝 よりさらに西、仙台市 太白区 秋保町馬場字野尻地区 で栽培されている 在来種。 種の保存に努めた 長治さん の名を取って命名された。この地区は大正時代まで蕎麦(そばねっけ = そばがき)が 主食 だったとか。 なるほど稲作は灌漑技術が整った近代からだろう という かなりの山奥感がある、なのに町並みは随分と華やかだった昔を偲ばせている、豊かだったんだな。 なんと藩政時代この地区に百姓は誰一人としていなかった、皆 足軽 として召し抱えられだ武士達で、西の 番所 の手前に当たる野尻地区の各家の "炉端" から 街道を通行する人や物資を監視する業務に当たっていたそうだ。 あぁ、玄関や居間が無闇に通りに面した家が散在してるなぁと感じたのはその名残か。
ちなみに秋保の蕎麦の作付面積は 13ha ほどで、うち 野尻長治そば は 3ha と僅か、最近は気候の影響からか収量が落ちている模様。
茶 | なし、冷水機/ご自由にどうぞの昔ながら形式 |
他メニュー一例 | 仙台つけめん 770円、もちカレー南蛮 890円、 鴨せいろ 980円、冷やしとろろ 790円、 南蛮 740円、ざる天丼 1,000円、 【夜】寄り道セット 1,000円( 小鉢2品付 ) |
価格帯 | 70〜1,200円 |
要はビジネス街の蕎麦屋なので平日昼は店と客とのバランスを考えてシンプルなサービスは覚悟の上、しかし十分。ランチのサラリーマンは機械打ちをどんどん注文して食べ終えて出て行くが、それと違わず 手打ち蕎麦 所望 の 客も 満足して出て行く感じ。
立地 | オフィス街 |
店内外 | 南町通りの裏通りにある独立店舗 |
卓上 | 一味、割箸 |
座席数 | 4人掛け5卓、6人掛け1卓 |
サービス | フロアは女性2人で十分(昼間) |
BGM | なし? |
実は、開業当初から会社員のランチとして通っていた方から、-- 仕事が押して 13:00を超えてからランチを摂ろうとすると、中華料理の『 泰陽楼 ( 仙台市青葉区一番町2丁目7-5 )』か、蕎麦の『 嘉泉 』かで、他に頼る所が無かった。クオリティとかで考えず、食べたい気分て食べていたが、きちんとしていた店と知って、誇らしいと改めて思う。
創業 | 1986年( 昭和61年 ) |
住所 | 宮城県仙台市青葉区一番町1丁目5-31 |
Site | 〈 嘉泉_食べログ 〉 |
念願、乾麺で商品化された。( 2023年 )
***