蕎麦之記

辛汁で、を基本に。

お蕎麦 妙庵

宮城仙台青葉区国見ヶ丘 の 手打ち蕎麦処・妙庵  仙台市郊外 ]
ミシュランガイド宮城2017特別版ビブグルマン 】  

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妙庵・田舎そば

田舎そば ( 税込 850円 )





香り ★★☆
太さ ★★☆
出汁 節系香るスッキリ味
辛汁の量 小さな徳利に適量
蕎麦湯 別作りのドロリ系



薬味・小鉢など ネギ、本山葵



粉の産地 不明、常陸秋そば?
製粉 店内打ち場、 石臼( 電動2台・手回し1台 )
割合 全て十割
製麺 店内打ち場、手打ち





大粒のホシがたくさん混じった色黒で好みの麺。田舎蕎麦 と言えども意外や意外の上品な細さ、不思議な透明感が漂う一目見ただけで期待が高まる蕎麦だ。主張し過ぎない香り具合は初めての感じ、驚くほど 小さな猪口も、手繰った量が丁度良く収まり、尚且つワサビと辛汁が絶妙に絡まるよう計算され尽くされているようだった。





店の設え、蕎麦の質、サービスの提供、オペレーションのすべてが一体となって高いところにあるのに、気取らない感じがとてもいい。個人的に 宮城県 New No.1 に認定です。





妙庵・そば・田舎蕎麦





席に着いて初めに出される柚子の浮いた蕎麦湯の香りの高さにも驚いた。水を所望すれば、キンキンに冷えた 6オンスタンブラーで出て来る。硬く丸められた純白の冷たいおしぼりにもスッと心が落ち着き、いよいよ蕎麦と対面する気持ちの準備が出来上がった。









最後の 3手繰り程度前に、大きな陶器の急須にたっぷりの 特製蕎麦湯 が供されたのには感動すら覚える。徳利に残した辛汁が尽きても尚、唐辛子をひと振りふた振りしながら空になるまで味わって店を出た。思わず『 揚げ蕎麦 』のお土産までいただき帰宅してまでまた店主の蕎麦への愛情と気持ち良い心遣いを味わった。





茶  なし、口洗い( 柚添え蕎麦湯 )・水


他メニュー一例 ざるそば 750円、やまかけそば 1,250円、辛味大根そば 1,250円、
鴨ざるそば 1,450円、天ざるそば 1,650円、
コース「 季節の花ごのみ 」3種 2,500〜3,500円、
鴨スモーク 900円、生ゆば 800円、玉子焼き 800円、
焼き味噌 300円、山かけ月見 500円、蕎麦田楽 500円、
蕎麦がき(粗挽)1,200円、蕎麦豆腐 300円、蕎麦茶アイス 350円


価格帯 300〜3,500円





玄関を入ると右手に ガラス張りの打ち場 がある。石臼 も数台置かれていてなかなかの広さ、店主はここで仕事をしてからその向かい、玄関左手の厨房へ移動するのだろう。そして突き当たりがダウンライトで落ち着きのある板の間、右手奥が裏山の緑が映えるちょっとした床の間の付いた座敷だ。





イメージしていたよりはこじんまりした店である。玄関前のアブローチも思っていたほど長くない、国見ヶ丘( 団地 )らしい区画で、店の裏手( 西側 )は、東北福祉大学の所有する球場との境となっているらしく、雑木林の緑が美しい。





台北環状線を上り、AEON中山店より手前の『 うまい鮨勘 中山店 』の角を左折して、仙台市立青稜中学校・高等学校方面へ向かうと左手に同店が現れる。店の前の駐車場は 3台分位しかないが、近隣には第二駐車場があるらしく、道端に看板が出ているので、混雑の際はそちらを利用したい。









立地 住宅団地の中心道路沿い
店内外 高級料亭風
卓上 一味
座席数 座敷4卓16席、 掘り炬燵式板の間3卓12席
サービス フロア女性1名、十分
BGM クラシックピアノソロはUSEN





猛暑日となった 7月下旬の土曜日 15時ギリギリ手前、鮮やかな暖簾をくぐることなく 1組を残しての入店となった。オーダーをしてからあっと言う間に蕎麦が出て来て、食べ終える前にもう 1組の客が入って来た。17時からの夜の営業準備のために正確に時間で区切るのでなく、15時少し過ぎてからの客も排除せずに美味しい蕎麦と心地良いサービスを提供する様には、こちらの心までも爽やかになった。









創業 1998年 4月





住所 宮城県仙台市青葉区国見ヶ丘3丁目1-9
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