蕎麦之記

辛汁で、を基本に。

そばcafe ふくふく庵

宮城仙台泉区館 の 蕎麦処・ふくふく庵【 閉店 】 仙台市郊外 ]  

f:id:RoronoaRyo:20160411201030j:image



ざるそば ( 海苔除外 ) ( 税別 800円 )





香り ★☆☆
太さ ★☆☆
出汁 香り無し、醤油感濃い目だが塩辛くは無い
辛汁の量 猪口に 1/2 と多め
蕎麦湯 絶品! 別作りのドロリ系



薬味・小鉢など 白菜の浅漬、ネギ、ワサビ





f:id:RoronoaRyo:20160411200956j:image

 

カレーそば ( 税別 1,350円 )





ざるそばと同様を使用
麺の状態 熱で若干締りが解けた感じ
カレースパイスを加えた野菜ペーストに
少量の 甘汁 をプラスしたイメージ、
油分感無し、辛さ控え目
トッピング 青ネギ、半熟卵の天ぷら



サイド 白菜の浅漬、天かす、冷水





粉の産地 山形産 または 北海道などの国産、
挽きぐるみ
製粉 杵つき式、製粉所
割合 二八
製麺 別室で 機械打ち?
( 土日祝のみ太麺・細麺の選択可 )





 ピシッと締まった角の立つ 0.8mm角、二八 さながらの食感、手打ちでは無かろうが細さの揃ったなかなか美しい麺、田舎蕎麦であると謳っている。 挽きぐるみ杵つき式製粉 と紹介しているが、初めて聞いた。製粉時の発熱や熱伝導の関係を考慮したものなのか、まぁ香りは薄いが食感良く仕上がっている。 辛汁 は 何の香りもしない醤油感濃い目、辛汁 に使うのにはなかなか難しいプロ仕様の 今野醸造加美郡加美町下新田小原5、【 利蔵庵 米沢屋 】 の近所 )製、丸大豆醤油を使っているのだとか。 確かに、大豆感は完全に吸収し切って別の調味料になったかのようであり、奥深いところに何かをひっそりと主張するような酸味を感じなくも無い。一応、火入れしてないので大豆の旨さが活きた醤油とは言うのだが、感じ方は少し違うかも知れない。

 

 

f:id:RoronoaRyo:20160411200001j:image

 

 

f:id:RoronoaRyo:20160411200059j:image

 

 

 

 

f:id:RoronoaRyo:20160411200235j:image f:id:RoronoaRyo:20160411200259j:image





茶  蕎麦茶
( 小ぶりのポット所望可 )



他メニュー一例 おろしそば(大根おろし + 山形のだし) 950円、名物山形の冷やし肉そば 1,050円、
天然海老と旬彩と山菜の天ざるそば 1,600円、
かけそば 800円、たぬきそば 900円、
大盛 300円、替玉 450円



価格帯 300〜2,050円





自慢のかえしと 竹鶏ファーム の卵で食べる『 釜玉そば(950円)』然り、梅酢漬けの蕎麦の実・大葉・ワカメで頂く『 梅しそワカメそば(1,000円)』然り、甘汁系・種物 のバラエティが豊富、センスもかなり良い。 期間限定メニューこの冬のイチ押しは『 せりそば(1,350円)』で、いわいどり の旨味が効いた 甘汁 に、新鮮な 宮城の名物野菜・せり の香りが芳しい絶品、トッピングの お餅の天ぷら とも相性が抜群らしい。 なんだか、せりのたっぷり入る仙台雑煮山形蕎麦 の融合と感じ無くもないね、そう言えば 【 あさば 】でも提供されてたな。 そうそう昨今「 せり鍋 」は、新たな 仙台名物 としての地位を確立している。 隣の客に説明している給仕が、せりそば大好評と雑談風に話していた口調がちょっと気になり印象に残っている。

 

 

f:id:RoronoaRyo:20160411200428j:image

 

f:id:RoronoaRyo:20160411200512j:image

 

 

 さらに、メニューの一角には " 人気まかないシリーズ " の文字が踊る。 なんでも、スタッフが賄いとして食べた 変わり蕎麦 が期間限定で商品化されているとのこと。 当日は以下の3品、美味しく興味深く楽しい時間が過ごせれば何ら問題ない女性客に高く支持されているんだろうな。 天ざる + 冷やし肉蕎麦 + 本日のおかず2品 + 玉子かけご飯 + 漬物 + ちょこっとぜんざい という豪華ラインナップの『 福膳(2,050円)』は、女子会に大いに活用されていそうだ。

 

 

【 人気まかないシリーズ 】

  • かつおたぬきそば(900円)』
    汁無し温蕎麦 + 鰹節 + 揚げ玉 + ネギ + シーチキン
  • 梅しそたぬきそば(1,050円)』
    蕎麦(冷・温)梅酢漬け蕎麦の実 + 大葉 + ワカメ + 揚げ玉 + ネギ
  • キムチたぬきそば(1,350円)』
    汁無し冷蕎麦 + 自家製キムチ + 旬彩かき揚 + ワカメ + 揚げ玉 + ネギ

 

 

 『 旬彩と山菜の天ぷら(850円)』も名物らしく、店頭の手描き看板には " 本日の天ぷら " としてお楽しみの内容が表示されている。 当日は「 天然海老 + せり + 人参 + ネギ + 椎茸 + ゴボウ + さつまいも + イチゴ 」。



  • 自然農園 「 風天 」( 柴田郡村田町 )の 中山さん
  • 減農薬有機栽培 「 三浦農園 」( 角田市 )の 三浦さん
  • その他、山形産の珍しい野菜




 これら野菜の主な調達先にも拘りがある模様で、しっかりと情報提供し安心安全に敏感な顧客も満足させている。





立地 住宅街( 新興住宅団地内 )
店内外 現代的民家を改装
卓上 爪楊枝、メルマガ登録案内カード
座席数 20席程度( 4人卓3、2人卓4 )
サービス フロア : 話好きの女性1名、厨房 : 女性1〜2名
BGM JAZZ・CD?





f:id:RoronoaRyo:20160411200634j:image f:id:RoronoaRyo:20160411200649j:image

 

 

 

 

 人気の cafe 「 アンソレイユ 」 西隣、両店とも非常に分かり辛い場所に立地している。 県道35号線 を 西走し ローソン仙台小角店仙台市泉区小角白山11-1) を左折、坂を登ると左手に 泉ビレジGarden Hillsブルジョワジーな街並みが見えかかる。正面に交差点、左右には 泉ビレジ4丁目バス停 が。そこを右折したら突き当たるひとつ手前の交差点を右折する。ここがすごく分かり辛いのだが、慎重に西走して道路が十字になっていそうだなぁ〜って場所に差し掛かったら右手前方を見、道路脇に自販機が数台あればその交差点を右折で正解。そして突き当たった正面が「 アンソレイユ 」、左隣に同店がある。

 

 

 平日お昼 12:30頃入店、2台の駐車スペースは案の定埋まっており、店の東側 200m にある駐車場に駐めることとなった( 全然平気、舗装してあれば尚良いが )。 店内には 2組の女性客、追ってメルマガを着信したので来たと話す 1名の女性客が入って来た。 情報発信をこまめにしている模様、〈 Facebook 〉 もいい具合に更新されている。 あ、そうだった、アップされた 新そば粉の袋 の写真と カレールー を仕込む写真を見たのが訪店の動機、忘れてた。

 

 

 三和土(たたき)とホールに段差のない玄関で靴を脱ぎ、スリッパに履き替えて飲食スペースに進むと、テーブル脇には上着やバッグを収納する洒落た籠が置いてある。 街中のレストランみたいな準備が出来ているんだなと感心しながら着席、壁に貼られたスイーツのおすすめメニューなどを眺めながら、飲食スペースと厨房を分けるカウンターに目を遣るとそれは 仙台箪笥 等を並べたものとなっていた、なるほどのアイデア。 こだわりはあるけど無理しない、背伸びしない、作り過ぎない、等身大のセンスの良さがこの空間いっぱいに表現されている。 厨房も必要最小限のアイテムを、動線を考慮して巧みにレイアウト、使い易そうなキッチンとなっているのも女性に好感される要因のひとつだろう。

 

 

f:id:RoronoaRyo:20160411200839p:image

 

 

 ところで、当店の立地する「 泉ビレジ 」という団地は、1981年に 東急不動産により開発・造成・分譲された。当初は 建売住宅街区 と 特別分譲街区( GardenHills )主体の街づくりとなっていたが少しずつ拡大、1988年に 館小学校、1994年に 東北高校 泉キャンパス、最近話題となった 館中学校 : google は 1996年の開校だ。 同店住所の 館4丁目 は おそらくまたさらに新しく、若干区画の広めな 注文住宅街区なのかな。北側が緩やかな崖になっている最北区画にある同店、北窓外には ミニテラス、その遥か向こうに 泉ケ岳 の四季、雄大な景色が展開している。







創業 2013年 5月 29日
閉店 2017年 12月 31日







住所 宮城県仙台市泉区館4丁目22-9
Site http://www.fukufukuan.net/〈 Facebook 〉〈 ふくふく庵_食べログ 〉



****