蕎麦之記

辛汁で、を基本に。

石臼挽手打 そば日和

宮城柴田町槻木手打ち蕎麦処そば日和  宮城県南部( 仙南地域 ) ]
ミシュランガイド宮城2017特別版ビブグルマン 】   

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そば日和・せいろそば・のりなし・ミシュラン・ビブグルマン

せいろそば( 大盛 ) ( 海苔無し ) ( 税込 700 + 200円 )





香り ★☆☆
太さ ★☆☆
出汁 節系ほんのり、昆布の旨味は濃いが甘くない
辛汁の量 猪口の1/4位、しかし少ないという印象ではない
蕎麦湯 そばの甘味がスゴい!多分別作り *1
陶器の急須に猪口1杯分



薬味・小鉢など ネギ、ワサビ、 蕎麦豆腐出汁巻玉子 *2



粉の産地 北海道産キタワセ・青森産の階上早生茨城県常陸秋蕎麦
季節に合わせてブレンド
製粉 石臼挽きとは銘打っている
割合 二八
( 十割 は 10・20・30日のみ )
製麺 手打ち



程良い細さでピシッと締まり瑞々しく潤う美麗な麺、香りは薄めだがコシもしっかり、食感も素晴らしい。ググると店主は東京・立石のそば処・ 玄庵 ( 東京都 葛飾東立石 3-24-8 )で修行したようだが、学び得たことを100%再現していくと言うのではなく、( 根拠は無いが )自分なりに昇華させた打ち方をしているように感じる。単に客に提供するためだけの蕎麦ではない、自身の蕎麦愛をしっかり表現しつつ、味わった者を喜ばそうというところに手を抜いていない。





そば日和・そば





茶  焙じ茶
( 頻繁にお代わりは敬遠 )


他メニュー一例 鴨せいろ 1,000円、十割せいろ 850円、
おかわりせいろ 400円( 大盛 各200円 )、
かけ 750円、きつね 850円、たぬき 850円、
とろろ昆布そば900円、カレー南蛮そば 950円、
かしわカレー南蛮そば 950円、
旬野菜カレー南蛮そば 950円、
そば焼味噌 350円、出汁巻玉子 400円、
合鴨焼 600円、あらびきそばがき 300円、
そばがき(甘味)400円、そばいなり(要予約)600円


価格帯 300〜1,000円





思わず笑顔になってしまうのが絶品玉子焼き だ。甘さと旨味のバランスがとても良い、う〜ん 蕎麦屋の玉子焼き万歳! そしてもう一品添えられた 蕎麦豆腐 も 香りが濃厚で凄い。椎茸の出汁が効いた 生姜餡 も大好きな味! 正月に食べる祝い餅ののひとつとして、我が叔母が良く作ってくれていた。それを上品にして商品として出せる仕上がりにアップデートしたイメージだ。





そば日和・たまごやき そば日和・蕎麦豆腐





一方、大和芋長芋を合わせてすり下ろし、塩麹と出汁を加えてオクラ等の野菜を配したのが特徴的な『 月見とろろそば(950円)』は、華やかな見た目と野菜のヘルシー感も相俟って大人気の様子。たくさんの刻み海苔が盛り付けられているので、食べ方を誤ると、海苔同士がくっ付き合い一口大の海苔玉が出来てしまう、注意したいものだ。 また、プレスアートより出版されている月刊誌『 Kappo 』特別編集の『 本当にうまいそばの名店 宮城 』には、是非食べておきたい一品として『 カレー南蛮そば(950円)』『 かしわカレー南蛮そば(950円)』が紹介されていた。 入店するまでの予定では " せいろ " を平らげてからそれに触手を伸ばす予定だったが、何故だか忘れてしまっていた、次回必食である。





そば日和・そば湯 そば日和・見た目も華やかな月見とろろそば





立地 旧商店街(奥州街道の宿場町)の裏町
店内外 隠れ家的飲食店風
卓上 自家製北限の柚子胡椒、
一味、楊枝、ティッシュ
座席数 テーブル6名、小上がり10名、カウンター4名
サービス 女将1名
BGM USEN





暖簾を潜り戸を開けると、玄関スペースで香炉に緑茶が焚かれている。外界と店内の境界で一度香りをリセットしようかとの意図だろうか。モダンな店内に足を踏み入れ辺りを見回せば、数点の 猪口のコレクションが飾られ、冬季はフル稼働しているのだろうか、薪ストーブもあった。









同店の立地は分かり辛いが、敢えてひと言で言うなら 槻木郵便局 の 東隣 だ。 国道4号線 から 旧奥州街道の 県道117号 槻木停車場線 へ入り、七十七銀行槻木支店 を目指して進んで 槻木生涯学習センター へ案内する標識を目敏く探したらそれに従って走行、槻木郵便局 や 槻木生涯学習センター第二駐車場 が見えたら東を向くと、蕎麦屋らしき が目に入る。 駐車場は建物の北側と南側の両方に3台ずつ程度あるが、満車なら先程の第二駐車場を拝借してもいいかもしれない。訪店時には南側に仙台ナンバーのベンツが1台停まっていた。





店内の先客は 名物の『 カレー南蛮そば(950円)』の大盛らしきを平らげた 土方系男子 2名 と せいろ を賞味中の中高年夫婦。 お愛想する彼等へ店主から「 お腹いっぱいになりました?」との声が掛かっていた、もしかして常連さんなのかな。 爽やかな青空の広がる初夏の土曜日 12時30分頃、とても地元客とは思えない女性2組、男性1人、女性1人が後から後から入って来た。









ミシュランガイド宮城2017特別版ビブグルマン

前述した『 本当にうまいそばの名店 宮城 』に掲載されたこともこの客層に関係しているだろうか。わざわざ仙台市内等から店主の腕を見極めにやって来ている蕎麦好きが多いのかもしれない。店内は客でごった返しているワケではないが、ポツリポツリと途絶える事なく客が来店して、蕎麦屋として程良い回転率を保っているような気がした。*3





創業 2012年5月 ?





住所 宮城県柴田郡柴田町槻木下町3-2-4
Site 〈 Facebook 〉〈 そば日和_食べログ 〉





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*1:なんか、ありがたい。

*2:すごい、ありがたい。

*3:この後、ミシュランガイド宮城2017特別版ビブグルマンに掲載された。