蕎麦之記

辛汁で、を基本に。

手打ち蕎麦 一翠庵

宮城仙台若林区大和町手打ち蕎麦処・一翠庵  仙台市近郊 ]  

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一翠庵せいろ大盛

せいろ大盛 + おかわりせいろ大盛 + 天盛り単品( 税込 900円 + 300円 + 900円 + 450円 )





香り ★☆☆
太さ ★★☆
出汁 鰹と鯖節中心、香り強目のかえしで醤油感薄目
辛汁の量 徳利に半量
蕎麦湯 ドロリとした茹で湯
配膳された少しのちに提供 *1



薬味・小鉢など わずかだが瑞々しい白ネギ、
ほんの少しの本ワサビ( 薬莱産? )・粗塩*2



粉の産地 不明 *3
製粉 製粉所?
割合 おそらく二八と思うが? *4
製麺 手打ち





瑞々しく短めに切られた平打ち気味と錯覚する麺。この麺だけで食べすすめられるほど、旨い。蕎麦の香りが高いとは言わないが、すぐそこの 打場 で 打ったそばから至高の茹でたてを味わえる。辛汁 は小さな徳利に半量ほど入っており、かえしの醤油感は薄目、驚くほど節系の香りが高いが蕎麦の邪魔はしていない。





角の立った打ち立て一翠庵のせいろ大盛の麺





茶  焙じ茶 *5


他メニュー一例 やまかけ1,300円、野菜天せいろ( 五種盛り )1,700円、
小野菜天せいろ( 椎茸・かぼちゃ・大葉・くわ2二切)1,500円
天せいろ( 大ぶり海老2尾・野菜三種 )2,300円、 上天せいろ( 大ぶり海老2尾・野菜三種・石巻港水揚げ活〆穴子一本盛 )3,900円、
海老天つけせいろ1,700円、肉せいろ( 十食限定 )1,700円
天盛り合わせ( 大ぶり海老ニ尾・野菜三種・アオリイカ二切 )2,500円、
石巻港水揚げ活〆穴子天ぷら1,700円、
煽り烏賊天ぷら1,100円、海老一本800円、とろろ300円、辛汁300円 *6 *7


価格帯 300〜4,000円弱




一翠庵せいろ大盛

徳利の上に逆さの猪口が被せられてるスタイル。




たぶん鰹と鯖がガツンとくる割に塩気も少ない辛汁なので、蕎麦の味は意外にもストレートに伝わってくる。おかわり大盛に追加の辛汁は付かないが、2/3程で食べ終えることが出来た。最後、猪口の中の辛汁は殆ど無い状態だったが、全然気にならない。少し冷めた 蕎麦湯 を満タン近く注いで徳利にわずかに残った 辛汁 を足しそれを存分に味わう。2回ほど繰り返す儀式に満足。一味があったら、さらに良かったろうに。




一翠庵せいろ大盛の薬味 一翠庵せいろ大盛の辛汁の色
一翠庵せいろ大盛の蕎麦湯の湯桶 一翠庵の濃いめの蕎麦湯




同店への訪店は、「 天ぷらがおいしそうだから 」とGoogle先生に相談した同行者がセレクト。いつもはオーダーしない 単品・天盛り( 455円、椎茸・かぼちゃ・大葉 )まで頂戴しまった。打場 とさほど変わらないと思われる面積の大きな釜で蕎麦を茹で、その隣で天ぷらを揚げている模様。歩数をかける事なく厨房で茹で・揚げ・打ちをこなしているんだな、すごいな。




一翠庵の一本せいろ並盛

絶妙な量の天つゆと抹茶塩が付いている。*8




案の定だが同行者は、「 一本天せいろ( 1,800円 )」を所望、小海老天一本と野菜天三種が付く。海老の揚がり具合が食べた事ない絶妙な食感で驚くほど旨かったそうだ。 *9





一翠庵のおかわりせいろ大盛

おかわりせいろ大盛がやって来た。





立地 仙台市内住宅地メインストリート
店内外 通常のロードサイドの小さな和食店
卓上 なし
座席数 4人卓2、2人卓1、カウンター3〜5名
サービス 女性2人体制
BGM 確か琴のUSENっぽい感じの音楽





土曜日、開店時間前に目掛けて店の前の駐車場を確保。すでに常連らしき男性が入口付近で待っていた。駐車場は2台分なのでオープン前から満車である。暖簾が出て店に入ると、後から後から客が来る。*10 我々の後に紺色ベストの近隣に立地する学校のJKを連れた家族3名、その後高齢の家族4名が来店したが席がなく時間を改めると去った。次に女性おひとり様がカウンターへ。ガテン系と見られる男性客2名も滑り込む。その後は数名客が入口付近の椅子にかけ空席を待っていた。*11





となりの常連客は、塩で味わった後にのせネギをしてみたり、自分の確たる順番があるのだろうが食べ終えた後にせいろを立てたりとなんだか変わった様々な食べ方で楽しんでいた。反対側のお父さんは、十食限定の 肉せいろ。鴨の豚肉版らしいから、脂身が旨い銘柄豚を選んでいるということか。ちなみに鴨系のメニューは「 入荷待ち 」とのことだった。





一翠庵の親方が蕎麦を打つ様子





一翠庵の親方が蕎麦を打つ様子





せっかくの写真を撮り忘れた 単品野菜天 は、椎茸・かぼちゃ・大葉。いずれも火の通る時間が違うのに、キチンとどれも温かく、衣がサクッとしていて、各素材の揚げ時間を逆算して油に投入しているんだろうと推察。良く見ると、専任担当が調理しているようだ。店主は大阪で10年修行してここ仙台で同店を開店。チームプレイそのままに、永く健やかに旨い蕎麦を打ち続けて欲しい。





一翠庵で供されるほうじ茶 一翠庵店内
一翠庵外観 一翠庵外観









創業 2015年12月





住所 宮城県仙台市若林区大和町2丁目6-1 【 地図 】
Site Instagram @issuian_1217





お題「わたしの癒やし」

お題「大食いに挑戦するなら何で挑戦する?」





***





*1:蕎麦湯もひとつの料理として提供しているらしい、雑誌取材文より。

*2:何もつけずにそのまま食べて旨かったので、粗塩を試すのを忘れて無我夢中で平らげてしまった、こりゃ失敗。

*3:2021年の雑誌記事には、北海道摩周産を中心に使用とあるが、いまはどうなんだろう。

*4:雑誌記事でも、二八と。

*5:水・焙じ茶はお代わりはセルフ。店内入口付近に整えられている。

*6:
◆メニュー

鴨系のものは、現在入荷待ちとなっている。( 2024年06月現在 )


一翠庵メニュー 一翠庵メニュー
一翠庵メニュー 一翠庵メニュー
一翠庵メニュー 一翠庵メニュー
一翠庵メニュー


平日13:00〜、土曜日14:00〜。少し客足に余裕が出来るからか、お得感が半端ない まかないランチ 4品も提供。

  • まかない野菜天せいろ 1,100円
  • まかない海老天せいろ 1,100円
  • まかないちくわ天せいろ 1,100円
  • まかない全部のせ 1,300円



*7:親方、蕎麦を打つのが、かなり好きなのが伝わってくる。

*8:あれ? 単品天ぷらに付いていたっけ? まあ、いなくても、塩すら無くても、全然そのままで旨かったから気にならない。

*9:いろいろ会話があったから、瞬時にそれを聞くことが出来なかった。表情が見れたらとても良かったんだけど。

*10:なんか、最初の人以外皆常連ではなさそうだけどね。

*11:彼らが待っている場所に水やお茶のセルフステーションがあったのだが、そこに【 ご自由にどうぞ 】と 収穫した梅 が数袋置かれていた。同行者は有難いと言って一袋持ち帰った。今年は梅が不作で流通経由でいいものはなかなか買えないだろうと言われていたからここでもハプニング。自宅の梅? それは収穫するも、もう蕎麦が忙しいから仕込まない方針らしいのか。いやいや、常連さんが提供してくれたものかもしれない。