蕎麦処初代伝五郎

宮城・仙台・太白区鈎取（西多賀）の蕎麦処・初代伝五郎　　［仙台市郊外］　　

板そば（新そば）（税別 1,000円）

香り	☆☆☆
太さ	★☆☆
出汁	節系香る甘辛
辛汁の量	徳利に適量
蕎麦湯	茹で湯

薬味・小鉢など

山形菜の油炒め？、ネギ、ワサビ

粉の産地	山形産、新蕎麦
製粉	不明、製粉所？
割合	不明、四六かな？
製麺	機械打ち？

角の立った色白 0.8mm 程度の麺、蕎麦の香りはさほどしないが食感はなかなか、食べ易さと客捌きを追求した系の『機械打ち・山形蕎麦 』を体現している感じ。*1 辛汁は節系香り抑えめの甘辛、若干白ザラ糖の甘さが出ちゃった系かな。 *2 　練りワサビと瑞々しい純白のネギがお供、こちらもオペレーションを考慮してか、最近流行りでどこでも出してる爪大の大根おろしも付いてない。

麺にはわずかにホシも入り、角が立ってよろしい。

店頭にも店内にも何処にも「二八」や「十割」等の割合の表示は、ない。　ならばわざわざ言わなくていい四六の 機械打ち と推察。とは言え麺は客に出せるレベルをきちんと保って仕上がっているので何の問題もない、好き嫌いの範疇。甘汁だとどう感じるのか、なんだか興味深い。

蕎麦だけでなくその他料理にも力を入れており、*3 様々なセットメニューやデザートも用意されている。　『伝五郎の柏カツ丼セット（1,242円）』、『伝五郎の季節の天丼セット（1,404円）』、『ミニ野菜天丼（350円）』、『ミニげそ天丼（350円）』、『かわりごはん（250円）』、『 月花丼（250円）』、『わらびもち3種（税込 378円）』、『お抹茶セット（税込 540円）』、『もちもち蕎麦アイス（税込 302円）』、『大吟醸ジェラート（税込 302円）』など、男性・女性・家族連れのどの客層にも満足して貰えるようなラインナップとなっている。

秋のおすすめは、『 秋刀魚つみれ蕎麦（税込 1,180円）』、『 岩海苔月見蕎麦（税込 1,080円）』『カレー南蛮蕎麦（税込1,080円）』とのこと。新しいメニューの開発も行い、一般層のリピーターを飽きさせない努力も怠らない。

茶	焙じ茶 1杯だがポットでと所望すれば快諾

他メニュー一例

肉蕎麦（並）750円、肉蕎麦（大）1,000円、
鳥蕎麦 900円、鶏ラーメン（並）800円、
鴨南蛮板（小鉢付、並）1,620円、
にしんそば 1,200円、天板 1,500円、
野菜天板 1,200円、げそ天板 1,200円

価格帯	250〜2,000円

右、山形菜の油炒め？かな？

立地	幹線道沿、旧国道286号線 = 市道1842号線（鹿野人来田線） : 秋保街道（笹谷街道）
店内外	古民家改装（築100年以上らしい旧材木屋）
駐車場	未舗装（砂利）*4
卓上	割箸、楊枝、紙ナフキン、醤油、一味
座席数	1階40席程度、1階奥カウンター4席、個室6席程度、2階20席程度？
サービス	フロア2〜3名、厨房2〜3名
BGM	JAZZ（ USEN ）

創業の意識を様々な媒体を見て感じると、築100年以上のお屋敷 並びに歴史的逸話の残る祠という先祖伝来の資産をどう活かそうか？としたことに始まるような気がした。立地柄、郊外ではあるものの、旧街道にあり街場の喧騒もある。それと旧街道筋を生き残って来た部分的改築により若干中途半端な不自然さも否めない、ゆえに店名に初代の名を冠して創業の決意を込めたことで、歴史性が加味されたブランドが作られたのかもしれない。 *5 蕎麦を中心に和食を提供する店づくりで、多彩な顧客の支持を得た。

2024.01.25　追記

その予想はだいたい当たっていた。本日発行の河北ウィークリーせんだいの、巻頭「リノベーション・ライフ」特集に当店が取り上げられていた。記事によると、土地建物の持ち主から賃貸形式での仲介を頼まれた不動産業者が活用法を企画。結果、飲食業にまでのり出すことになったらしい。隣のパン工房は手が上がった人に託した。母屋（蕎麦他飲食店舗）は、旧材木商の自宅、隣はその大事な運び手だったかもしれない馬の小屋、祠はめずらしい火伏の神社とのこと。

あたたかな陽射しに恵まれた11月初旬の祝日 15:00前、道路脇の店の看板には準備中のマグネットが貼られていたがお構いなく、2階に2〜3組、1階に4組ほどの客が在店。大人気『 1日限定25食 季節の彩り蕎麦御膳（1,400円）』や、『（蕎麦とうどんの）合盛（1,100円）』などを味わっていた。近くに大きなショッピングセンターがあることもあり、蕎麦好きな家族連れが遅めの昼食を摂りに後から後から来店し、昼のラストオーダー15:30を迎えていた。