宮城・仙台・青葉区二日町 の 手打ち蕎麦処・きそばたかみ [ 仙台市中心部 ]
せいろそば( 新そば )大盛 + カレー南蛮そば ( 税込 900円 + 250円 ・ 980円 )
香り | ★☆☆ |
太さ | ★☆☆ |
出汁 | 節系香らない・旨味じんわり |
辛汁の量 | 徳利に適量 |
蕎麦湯 | しっかり目の茹で湯 |
薬味・小鉢など | ネギ・本わさび |
粉の産地 | 不明、常陸秋蕎麦( 掛札有 ) |
製粉 | 不明、製粉所? |
割合 | 手打ちは二八、機械打ちは不明だが四六? |
製麺 | すべて自家製麺と品書き冒頭に謳う |
美しくピシリと締まった細身の麺、手打ち蕎麦 は 二八 で打っていると品書きに書いてある。店頭には幟がはためいていた、新そば だ。香りは強くないが毎日相当の数を打ってると見えて、こなれた食感はさすが、箸が止まらない。
無心で大盛を食べていたので、辛汁 の写真を撮るのを忘れてしまった。 蕎麦とワサビとまさにぴったり合った辛汁、まったく文句の付けようが全く無い*1。 徳利の半分も使わず、ずるずる行けた、不思議。麺の汁絡みが計算されているというか...。 強いて言うなら ワサビ のおかわりがもう少し欲しかったかな。いやしかし店内は満員フル稼働、お姉さんはひとりしかいない、申し訳なくて頼むことなんて出来なかった。こんな雰囲気で自分の思うがままに要求を通したら他の客から、何だあの客は!どういう食べ方をしてるんだと言われそうな雰囲気。出されたものをそのままにあれこれカスタムする事なくストレートに味わった。こんな坪数の店は、ほっこり、それでいい老舗。
茶 | 蕎麦茶 |
他メニュー一例 | 蕎麦をベースに麺も飯も、とにかく多種多彩
昔から評判で、ラーメンも大人気 ※ 品書き( メニューブック )は、撮影禁止 なので表記出来ない*2 |
価格帯 | 800〜900円台が多いのかな? |
きそば たかみ の多彩なメニュー
一応、メニューは撮影禁止なので上げらけないが、実際見て来たし、そして調べてみたし、周囲の注文傾向もちゃんと分かる。 先客は 常連 さんばかりだった模様。中高年家族連れの息子さんは ラーメン と カレーライス の二刀流、お母さんは 鍋焼きうどん( お父さんのはすでに食べ進めていたので不明 )。後から入ってきたカップル( 近隣会社勤めの同僚? )は、それぞれ カツ丼 と カレーライス を注文していた。私の後に並んでいた 蕎麦狙い っぽい年配の女性客2人は共に せいろ並盛( 手打ち蕎麦 )、やっぱりという注文内容・客層だ。
同店の Instagram を拝見すると、それはそれは様々な メニュー が投稿されている。 手打ち の せいろ はもちろん、かき玉そば(温)、玉子とじそば(温)、かしわそば(温)、親子そば(温)、やまかけそば(温)、冷やしとろろそば、冷やしとろろせいろ ( 手打ちの二八 )、冷やし揚げ餅そば、揚げ茄子とれんこんのそば(冷)、花そば( つまり たぬき蕎麦 )など。 カレー は 蕎麦だけでなく、ライスでも ラーメン でも提供可能らしい。
季節ものだったりとか、仕入れ関係とか、厨房オペレーションとかで、流動的に変わるのかもしれないから、お目当てがあれば、電話などで問い合わせてから訪ねるのがいいのかもしれないね。
丼物 は上述の雰囲気ラインナップのようだが、うどん 各種も もちろん用意がある。 さらには仙台発祥のメニュー・冷やし中華 も名物のようだ。 また、日替わりおかずか楽しい 定食まで完備。 例えば、古川産( 県内大崎市古川 ー吉野作造が育った地域・米処ー )*3 の、ひとめぼれ を使用したごはん、プチトマト、マリネ、上顧客からの贈答農産物・キタアカリ のポテトサラダなどが丸いお弁当箱に収まり、傍にミニ蕎麦( 好みにより温冷選べそう )がついているではないか。お客を喜ばそうという気概に感服する。 コロナ禍では、テイクアウト弁当もやっていたらしい、そりゃそうだよな。
立地 | 仙台市中心部・国分町通りの延長・北 |
店内外 | 路面独立店・10坪ないぐらいのイメージ |
卓上 | 七味・胡椒のみ |
座席数 | 4脚卓×4 |
サービス | フロア女性1名、ベテラン至極の客捌き |
BGM | なし・厨房の音に心弾む |
土曜日の開店直後、昼前なのに既に 満席 で行列の先頭となった。15分ほどして最初の男性客らが飲食後に入店、後ろに列が出来てる、すごい人気だな。 後から後から店頭には短い行列が出来る。 それこそ何年も前に、午後の閉店少し前ぐらいに訪問した際は、数名の常連客だけがいたと記憶してる。あの時は、何十年も前に友人からずっと勧められていた ラーメン を食べたのだったか。 そうだよな、手打ちそばの在庫なんてある時間帯じゃないものな。*4
カレー南蛮そば・おかわり
旨かった。まだ余裕があるので カレー南蛮そば も食べてみねばなるまい。 注文すると即「 おかわり、カレー南蛮でーす! 」とフロアのお姉さんが威勢のいい声で厨房へ投げ掛ける。数分して出てきた鉢の中はおそらく 機械打ち であろう 自家製そば。期待違わぬ熱々が供された。
具は玉ねぎ・鶏モモ肉とオーソドックス、量目のバランスも丁度良い。カレーのスパイスは自家製かな、わずかにカルダモンらしき爽やかな香りが鼻から抜ける。 カレー蕎麦・カレー南蛮蕎麦 などは、蕎麦の香りを消し去るからある意味蕎麦喰いには邪道なメニューなんだろうが、これはこれで好きなんだから仕方ない。蕎麦屋の出汁に融合した滑らかなカレー餡を絡ませた温かい蕎麦の食感は、冷たい蕎麦を食べるのとはまた違った趣きがある。
・ この時も2枚目にカレー南蛮を頂いた
大通り・勾当台通( 東二番丁通 )に並行して西側、国分町通と言うべきか青葉神社通と言うべきかという位置・通りに面して立地。周囲には大きな玉貸遊技場が2軒もあり*5、 年間を通してたくさんの客に親しまれたことが容易に想像できる。行列の先頭にいた時には懐かしい出前のバイクが出掛けて行った。入店して蕎麦を味わってる時も電話が鳴り続け、今店内混み合ってて忙しいから届けるのには少し時間が掛かると思うと返答していた。地元に愛され 創業59年、これからも変わらずそこで存在感を示してくれたらありがたい。*6 *7
創業 | 1965年 6月 |
住所 | 仙台市青葉区二日町10-25 |
Site | 〈 Instagram_きそば たかみ 〉 |
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*1:付けた事無いんだけどね?
*2:メモも出来なくて申し訳ないが本文も参照願いたい。
*3:室町時代、足利の治世を東北にも広く浸透させるため、足利家系統の斯波氏が最初に城を持ったのも、大崎市古川であった。たくさん税が取れる、つまり稲作が盛んで豊かな地域ということ。そして斯波氏は大崎氏と名乗るようになった。
*4:それとも、あの時期には、自家製蕎麦だけで、手打ちは無かったのかも知れない、知らんけど。
*5:同店の隣でない北四番丁に面した方は廃業し居抜きでツルハドラッグが入店。
*6:仙台の老舗蕎麦屋では恒例の生蕎麦の年越しそばテイクアウトもやっている・12月2日現在。
*7:日本全国どこでもそうか笑。